市ヶ谷の焼肉屋さん「なかはら」に行ってきました。

ビルの最上階、エレベーターが開くとすぐにお店のフロアになっています。内装が高級感もあるけどカジュアルな感じもするし、不思議なバランス感覚で印象的です。内装に気を取られた後に思ったのが、店員さん多すぎ!客席30くらいの店内に、店員さん10人くらいいたんじゃないですかね。厨房がオープンキッチンになっているものですから、店員さんが嫌でも目につきます。サービス的には人数が多い方が良いわけですが、その人件費はもちろん価格に転嫁されるわけで、顧客満足度的には諸刃な剣なわけですが、こういうところでも不思議なバランス感覚を感じますね。

お肉はとても美味しかったです。肉がとても良いだけに相対的にキムチやナムル、スープなどのサイドメニューがやや弱く見えます。そうここで気づきます。このお店は肉質原理主義者なのだ!と。肉に偏重するその精神性が、そのアンバランスさが、料理だけでなく内装にもサービスにも現れていたのです。

でもいいじゃないですか、肉質原理主義者。凡百の焼肉屋がある中でこれくらい尖がったお店があった方が面白いです。

お肉はさすがの一言です。部位によってカットや味付けも変えてあり最高の状態で提供してくれます。挨拶代りのサーロインはとても美味しかったですが、カメノコなど赤身系(それでも随分サシが入っています)の塩だれのものがとても好みでした。
当日飛び込みのため食べることができませんでしたが、要予約の看板メニュー「幻のタン」というものがあるそうなので、次回はチャレンジしたいなと思います。(でも、焼き肉っていつもその日に突然食べたくなるんですよね……)

それからこのお店の一番良いところ。それは厨房が見えて、お肉切ってるであろう姿が見えることです。美味しさが二割増しになります。やっぱり料理って作ってくれる人の顔が見えた方が美味しいですよね。何の料理を食べるか?ではなく、だれの料理を食べるか?に比重が年々シフトしてきているような気がします。