明日は健康診断。
検便のために便を採取するのは非常に難儀である。
昔は、和式のトイレだったからもっと簡単だったのだろうが、洋式のトイレだとそうはいかない。

冒頭の写真がその説明書の一部分である。

これが絶対にうまくいかない。まずこんな前時代的なポーズがあるだろうか?現代社会に生きる我々にとってこれは屈辱である。
そして、このスタイルでやったところでうまくいった試しがない。必ず便が水没するのである。我が家の便器のカタチが特別に不向きなカタチなのだろうか?

結局のところ、ここ数年の失敗により私が編み出したスタイルを下記に記す。

一、座る向きは通常通り

前向きになっても結果は同じなので、後ろ向きのままで。前向きのはずかしさったらない。前向き=ポジティブ過ぎても人は滑稽なのである。

一、尿は先に出しておく。

これが重要。敷いたティッシュの土台を崩す第一の矢がこの尿の激流なのである。

一、ティッシュの土台はふんわりと高さをとる。

水からの距離をなるべく稼ぐために、ぎゅうぎゅうに畳まずに、ふんわりと土台をつくる。

一、テッィシュの土台は十分な面積をとる。

面積が大きければ大きいほど浮力はつく。水と設置面が多くなるマイナス面よりも浮力のプラス面を重視。的が広くなるのもプラス。

一、排便は、慎重に少しだけ。

あまりにも立派なものをしてしまうと、その重さですぐに沈んでしまう。少しだけを歯切れよくするがベスト。
そういう意味で我慢に我慢をして一気に放出するというのはさけたい。

一、万が一のためにリカバリーに備える。

準備はしたものの、やっぱり勢いよくしすぎて便が沈んでしまうこともあるだろう。その場合はすみやかにリカバリーに備える。便を最後まで絞り出さずに余力を残しておく。その上で、またティッシュを前述の要領でセットして、再度挑むのである。2度目の方が便の勢いがないので、逆にすんなり行くこともあるだろう。

一、落ち着き、焦らず。

これはトイレの入る前からの心構えでもある。便をせねばせねばと焦るあまり、その緊張から便秘になりがちである。そうならないためにもどしりと構えリラックスして過ごすのである。
トイレに入ってからも同様。落ち着き、焦らなければ。必ずうまくいくのである。

以上が、極私的排便採取の極意である。

過去の私のように検便の度に屈辱的な気持ちになる人間が一人でもこの世から減ってくれればと願うばかりである。