日本代表、アジア最終予選 VS オーストラリア戦　アウェイ＠メルボルン。

我らがFC東京、丸山祐市が代表デビューを飾りました。絶対に負けられない試合の終盤での起用は指揮官ハリルの信頼の証でしょう。

そして驚きはそのポジション。本来CBの丸山が原口と替わってそのまま左サイドハーフに入ります。いくら守備固めとはいえ、ハリル血迷ったか？と思った日本国民の皆様も多かったかもしれません。しかし、普段から彼を見てきたＦＣ東京サポーターからしたら、なるほどねと膝を打つ采配でもありました。

終盤はオーストラリアにかなり押し込まれる展開。チーム全体がリトリートしてブロックをつくってどうにか凌ぐという厳しい流れではありました。オーストラリアは徹底的にボールをワイドに運んでサイドから崩しにかかってきました。特に槙野と原口の左サイドが狙われていましたし、守備時の原口はもはやサイドバックの位置まで下がることになりました。そこでハリル、丸山投入です。
どうせサイドバックの位置まで押し込まれるのなら本職のディフェンダーを投入です。左サイドの守備力の安定はもちろんのことですが、万が一相手にセットプレーを与えた場合にも丸山には高さがあります。リスクマネージメントに抜かりはありません。そしてなんといっても丸山の最大の特徴は、ＣＢながらもその左足から繰り出される正確なフィードです。

たとえ深い位置に押し込まれていたとしても、ジャガー浅野を狙っての一撃必殺のロングフィードがあるのです。守備固めと見せかけて、罠を仕掛けたのです。ハリルはやっぱり名将だわと確信するのでありました。

結局、丸山のフィードが炸裂することはなく1-1の引き分けとなりました。もしも一度でもそのチャンスが来ていたらオージーたちを恐怖のどん底に陥れていたことでしょう。そんな悪魔のようなフィードは次の機会にお預けです。

ということで、最終予選、厳しい戦いはまだまだ続きますが、丸山祐市に、乞う！ご期待です！（丸山が登場しないような楽勝な展開の方が良いのですけどね）

by nonko