小学1年生の娘が、0点の算数の答案用紙を持って帰ってきました。算数の簡単の引き算の問題が十数題。見事に全問不正解です。

この娘は、すくすくと健康に育っている。機嫌もいい。毎日が楽しそうだ。小さい子には優しいし、思いやりもある。申し分なくいい子に育っている。
勉強が少しくらいできなくたって、幸せに生きていけるさ。もっと大切なものがあるさ。

月並みながらそう信じていました。

しかしながら、いざ0点の答案用紙を見せつけられると、背筋が凍る思いがしました。
わたしは、まぎれもなく恐怖を感じたのです。

この子の将来の不幸を予感し、恐れおののいてしまったのです。
やばい!この子は幸せになれない!一刻も早く塾に行かせなきゃ!ととっさに思ってしまったのです。

そしてそんな自分にも自己嫌悪です。

父さんはなぁ、父さんはなぁ、社会に対して迎合するダメで弱い父さんなんだよー!むしろ0点なのはお前のお父さんなんだよーーー!
でもなー、でもなー父さんは・・・父さんは・・・グスン・・・だって・・・エグっ・・・だって・・・父さんみたいに・・・父さんみたいに・・・負け犬に・・・〇X△□〇X△□〇X△□〇X△□〇X△□〇X△□XXXXX!

ひとしきり心で泣いた後に空を見あげるとそこには虹ができていました。