先日、娘たちとプリンを作ったのですが、我が家にお菓子づくりブーム到来です。

今回はシュークリームです。

シュークリームとは、我ながら大きくでました。プリンすらまともにできなかったくせに、シュークリームはさすがに無理でしょうよという妻の冷たい視線を感じつつチャレンジです。

最難関と予想していたシュー生地は、やはり難しかった。思うように膨らみません。冒頭の写真がそれなんですが、見たことのない物体がオーブンの中から現れました。そのときの感情は実に覚えのあるものでした。

受験、就職活動の時に味わった期待と落胆そのものでないかと。この試験にうかったら明るい未来が待ってるぞと期待で胸がふくらみつつ、残酷な結果が出た時の落胆と諦観。超滞空ブレーンバスターのように、さんざん上げておいて、旧落下させるからダメージもひとしお。

受験や就職活動に限らず、社会人になってからも常にそうした境遇にさらされます。自分の人生は自分のためにあるはずなのに、決して自分の思い通りにいかないものなのだと思い知らされます。

そんな気持ちをお菓子作りをしながら改めて感じています。大人ぼくが人生の道理を改めて学んでいるのです。
ですから、小学一年生と三年生の娘にとってもお菓子作りは最高の道徳の授業ではないかと思っています。

お菓子にはむしろ失敗作にこそ、人生の真実がつまっているのではないかと、そんなことを思っています。