昨晩の青山の「太月」さん。
隆、宗玄、悦凱陣といった無濾過生原酒がずらりです。

原酒に火入れや加水をしないので、フレッシュな香りと濃い旨みが特徴で、
ぼくは大好きなんですが、なかなかこのクラスの和食屋でこれだけ並ぶことは珍しいです。

なぜなら・・・料理にあわないから・・・

何しろ、自己主張が強い酒なので、無濾過生原酒の場合は、酒を主役に肴を脇役にというのが普通です。
ですから、あえてのこれらの酒の揃え方に、太月さんの覚悟とか決意とか凄みを感じるのです。

普通は、これだけの濃い酒にあわせるとしたら塩辛とか酒盗ですよ。
それを正統派の懐石で逆転させるのです。

先付 VS むろかなまげん
お造り VS むろかなまげん
焼き物 VS むろかなまげん



完全勝利ですよ。
それも、濃い味を濃い味で制するのでなく、柔よく剛を制す格闘家のように、華麗な技で相手を圧倒していく。

まいりました!じゃなくて、ごちそうさまでした!