「おもたせ」たるもの語ることが多ければ多いほど良いものです。ありがたみも出ますし、一緒に食べるときの話のネタにもなります。
その点このホレンディッシェ・カカオシュトゥーベのバウムクーヘンはうってつけです。

まずこの名前を覚えているだけでひとネタです。
そして見た目のパッケージ。カワイイですね。人でも菓子でも何であっても第一印象は大事です。このイラストの女性ですが、よく見るとカップを持っていますね。このカップの中身の飲み物はココアだとか。実はこのお店の創業時は、オランダの「ヴァンホーテン」のココアを試飲する店だったそうです。店名も「オランダ風のチョコレート菓子」という意味です。

創業は100年以上前まで遡ります。ドイツ北部の街ハノーバーにて生まれました。ハノーバーといえば、清武、酒井宏、山口蛍のサッカー日本代表トリオがいた街ですね。結局ブンデスリーガから二部に降格してしまい3人とも移籍してしまい散りぢりになってしまいました。ちょっとしょっぱい思い出もありますが、そんな街からこのスウィーツは生まれました。

ドイツではバウムクーヘンを作るにも規格があるらしく、ベイキングパウダーなどの防調剤を使ってはいけないそうです。日本の支店でももちろん本場同様の製法です。たっぷりのバターと卵で作った生地はしっとりとしていて風味豊かで自然な甘さがたまりません。シャリっとしたシュガーコーティングとのハーモニーも最高です。

このバウムクーヘンは、添加物を一切使っていないので賞味期限は買い求めた翌日までしかありません。ありがたさが増すのもさることながら、自分がおみやげで持ってきておいてなんですが、日持ちしないのでさあさあ一緒に今食べましょう感をさりげなくアピールできます。

「おもたせ」たるものかく在りき。ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベのバウムクーヘンはパーフェクトな「おもたせ」なのです。