先日、明治神宮の敷地内で行われる小学生を対象にしたサマーキャンプに、三年生の長女が参加してきました。
二泊三日で親元を離れて過ごすわけで、その間の我が家は、ぼくと妻と一年生の次女の三人となります。
生まれてからこんなにも長い間、長女だけがいないこの状況というのが初めてで、なんだか不思議な感覚ではありました。

一人が欠けた「三人」で過ごすという意味でいうと、ぼく以外の三人で嫁の実家に帰ることがあったり、ぼくの出張だったりの時は自動的にこの三人になるわけで、まぁたまにはある状況ではありました。しかし、長女抜きのこの三人という組み合わせは、次女誕生以来初めての状況なわけで、我が家にちょっとした違和感が生まれることになりました。

姉がいないという状況に困惑しつつも、自分ひとりが注目され構ってもらえる状況を楽しんでいるようでもある次女。一番落ち着かないのは妻で、自分の身体の一部がなくなったとでも言わんばかりの喪失感を、寂しいとつぶやいてみたり、ため息をついてみたり、窓から遠くの方を眺めてみたりで四六時中表現しています。

ぼくはというと、長女が嫁に行くということはつまりこういう気分になるのか、と気づくのです。
いざというその時に備えて、ショックが少しでも和らぐように、正気を保てるように、きちんと心の予行演習をするのでありました。

キッズキャンプというのは、子の親離れの練習でもあるし、親の子離れの練習でもあるのだなと黄昏る今日この頃です。