ローストビーフです。スーパーで買ってきた安いオージービーフのもも肉の赤みも途端に高級食材に見えてきます。そして、この血もしたたるようなザ・肉なルックス。どうでしょう?

お腹こわさないか心配なくらいですが、これ、低温調理がされています。ジップロックに牛肉とおろしニンニクとオリーブオイルを突っ込んで60°くらいのお湯の中に1時間くらいほっときます。お温度が68°以上になるとタンパク質と水分が分離して肉が固くなってしまうそうで、火加減だけには要注意なのですが、うちはその点、IHなので温度のキープがほんとにラクです。ほっとくだけです。

そして、お湯からあげたら最後の仕上げにフライパンで肉の表面にだけ焼き目をつけます。これで香ばしさをまとっておいしいローストビーフの出来上がりです。料理の時間は、合計で1時間強かかっていますが、手を動かしている時間は、合計で5分ほどなので、実に手軽な料理です。

ただ肉に焼き目を入れてから、もう少し寝かしても良かったかもというのが今回の反省点です。
早く食べたい衝動にかられ、フライパンからあげてから早くカットしすぎて肉汁が落ち着かずにあふれ出てしまいました。カットの前に5分くらいは落ち着かせるのが正解だったようです。最後の最後で痛恨のミスですが、これでも十分にジューシーで美味でしたので、むしろ伸びしろが確認できたということで、大満足です。

ローストビーフ。今までは、名前負けしていました。肉料理の王様。料理教室に通ったマダムしか手をだせない上級者の料理。ふだん口にすることのないプロの味。ホテルで食べるもの。そう思っていました。

でも、これならIHさえあればぼくでも簡単にラクにできちゃうじゃないか!よっぽど焼き魚の方が難しいじゃないか!ということを知りました。

チャレンジしもせずに、名前負けなんてするものか!と、人生の教訓をローストビーフから得るのでありました。