小川町の洋食屋さんの七條です。神保町の小学館ビルの取り壊しにより移転したのが三年くらい前でしょうか。それ以来の新店初訪問です。

昼ちょっと前でしたのですぐに入店できましたが、昼を過ぎるころからみるみる行列ができていました。やっぱり人気者はどこに行っても人気者なんだなぁと感心します。

久々に食べる七條のミックスフライ。こんなに色白でしたっけ?というくらい控えめな揚げ色です。サクッサクで香り豊かではあるけれどぜんぜんくどくありません。エビはブリブリ、アジはうまみがギュッと、カニクリームはふわぁと海の味。大満足です。

それにしても、ミックスフライ。どうして、人はこうもミックスフライに惹きつけられるのでしょうか?エビフライとかアジフライとか別に単品で頼んでもいいはずなのに、ミックスがあるとどうしてもミックスに行ってしまいます。

ひとつのものを深く味わうというよりは、あれもこれもちょっとずつつまみたいという気持ちがどうしても勝ってしまいます。
そのスタンスをそのまま「仕事」に置き換えて考えてみるとどうでしょう?一つの仕事を極めるわけではなく、あれもこれも少しずつ片足を突っ込んでみたくなる性分。こういう人成功しなさそうですよね。
それでは「恋愛」に置き換えるとどうでしょう?
……破滅しか待っていない気がしますね。

――ミックスフライ
そこには人間の性とか業みたいなものを感じずにいられません。