お茶の稽古の際に掛けていただいた軸に書かれていた禅語です。
「看々臘月尽(みよみよ ろうげつ つく)」
臘月とは、12月のことです。
「ヘイヘイ!もう12月も終わっちゃうYO!」
という意味になります。
もう1年終わりますけど、やり残したことはないですか?悔いはないですか?と言われているわけで、とても耳が痛いお言葉ですね。
臘月を単純に師走としてではなく、人生の終盤と捉えるとますます耳が痛くなります。
そういえば、ダルビッシュの逸話を思い出しました。20歳の頃の彼は、40歳で落ちぶれて無職になった自分の前に神様が現れたことを想像したそうです。そして神様から20歳に戻してあげると言われて、20歳に戻った自分が今そこにいるという設定にしたそうです。そんな設定だったらがんばらないわけないと。
なんというマインドセットよ。
でも41歳のぼくからしたら、早く神様現れてくださいってな話なんですけどね。
年々、月日が流れる速度がスピードアップしているような気がします。
あれも、これもとやりたいことは山ほどあるけれど、時間ばかりがすぎていきます。
長く生きてれば、人生についてちょっとはわかってくると思いきや、逆にわからないことの方がどんどん増えてる気もするし、なんなんでしょうね。
よくよく見たらこの禅語の「看看(みよみよ)」の部分がまた焦らせるんだよなあ……。