以前に、餃子というリレー競技について書きました。妻や二人の娘が力をあわせて、餡をつくり、皮に包み、ぼくがアンカーとして焼きます。
――アンカーがこければすべて台無し。
リレー競技の厳しさがここにあります。今日はその厳しさをまざまざと見せつけられました。
今日はぼくの日ではなかったということです。ぼくの日ではないということは、我が家の日ではなかったということです。家族全員連帯責任です。
みんな、ゴメン。
どうして、こんなことになってしまったのだろう?
うすうすわかってはいます。気づいているのに気づいてないふりをしました。
一言で言うと、覚悟が足りないってことなんだと思います。
みんなの想いを、夢を、人生を背負っていくという覚悟がないから、こけちゃったんだと思います。
みんな、本当にゴメン。
こんな不甲斐ない夫を、だらしない父を許しておくれ。嫌いにならないでおくれ。見捨てないでおくれ。
虫のいい話と思うかもしれないけれど、もう一度だけチャンスをくれないか?もしも、もう一度ぼくにチャンスをくれるのなら、ぼくは全身全霊をかけて餃子を焼いてみせるよ。ぼくの人生を賭けてみんなを笑顔にしたいんだ。
たかが餃子。されど餃子。餃子は人生で大切なことのほとんどを教えてくれます。