山川光男という男をご存知でしょうか?

日本酒の銘柄です。ぼくは日本酒然としたラベル好きなので、このラベルを見た時になんとも言えぬ気持ちになりました。ワインみたいなラベルも感心しないけど、イラストときましたか……。

飲んでみての第一声。「ごめんなさい」。

疑ってすみませんでした。
純米大吟醸なんだけど、きりっと旨い。フルーティなワインのようなニュアンスもありつつ酒の旨さがふわっと膨らむ。酸味と旨みのバランスが抜群です。ぼくのストライクゾーンの内角低めにズバッとキレのあるスライダーを決められました。イラストはおちゃらけてるのに完成度はんぱないじゃないですか。

これはやられました。ギャップブランディングってやつですね。マイナスからスタートするから、プラスが倍増みたいな。

山川光男は山形県の四つの蔵元がコラボして醸した商品です。山形正宗、盾野川、東光、男山という代表銘柄から一文字ずつ取っています。山形正宗の「山」、盾野川の「川」、東光の「光」、男山の「男」で「山川光男」。なるほど本格派なのもうなずけます。

四蔵のコラボっていうのもそうですが、日本酒にキャラっていうのが新しいですよね。トリスみたいなもんですかね。この山川光男が日本中を酒場を席巻する日が来るかもしれません。

並々ならぬ創意とチャレンジ精神を感じずにいられません。
そうそう、ホームページの「山川光男とは」の言葉にぐっときました

世の中は挑戦する人でできている。

ぐっときたけど、耳も痛い。