「処女って何?」と質問する8歳の娘。
「かわいい女の子って意味だよ」と答える母親。
「おかあさんも、処女だね!」とくったくなく答える娘。
「ありがとう~」と答えながら居心地の悪そうな母親。
今日の我が家の光景です。
この手の大人のウソって他にもありますよね。赤ちゃんはコウノトリさんが運んでくるとか。
ウソをつくからにはその理由があるわけですが、性の話を子供に隠す理由って何なんですかね?性教育も立派な教育ですから何も隠し立てすることなんてないじゃないですか?なのになんで昔っから大人は子供にそれを隠すのでしょうか?ひょっとしたら、そこには、道徳、宗教、法律、犯罪といろいろな視点からの叡智と大義があるのかもしれません。
でも、行き着く先はやっぱり……
「恥ずかしいから」
隠す理由は、これしかないと思うんですよね。
人は、恥ずかしいから嘘をつく。
禁断の果実を口にしてしまったアダムとイブのころから、人間が背負ってしまった業みたいなものですね。
嘘のない人生を歩みたいとは思います。子供ができると特にそういう思いが強くなります。でも、恥ずかしいことは、やっぱり恥ずかしい。
そんな生き方はちょっとぼくには無理かなぁと、打ち合わせ帰りの茗荷谷駅で思うのでありした。