ひと昔前まで「スパゲッティをパスタと呼ぶとオシャレ」っていう時代ありましたよね。今時はいろんな種類の本場のパスタが日本でも食べれるようになりました。
特にちょっとこじゃれたレストランに行くと、手打ちの生パスタを売りにしていて、スパゲッティすらメニューになかったりもします。
今日のランチもそんなお店でした。
パスタがタヤリンとかコルドネッティとかの生麺なんですよね。これはこれで普段食べれない特別感があって良いとは思うんですが、でもやっぱり乾麺のスパゲッティの方がおいしくないですか?っていつも思うんですよね。
で、これは味とか食感の個人的な好みの問題かなぁと思ってたのですが、実はモチベーションに関係してるんでないかと気づきました。
普通の人って、イタリアン食べたい!と思う時って、その欲望の98%はスパゲッティ食べたい!っていう時じゃないですか?そうですよね?
そんなときに出される生パスタは、どんなにおいしかったとしても、代役にすぎないわけですよ。欲望を満たしてくれないわけですよ。もはや、うどんでもラーメンでも一緒なわけですよ。
ということで、
顧客は欲しい時に、欲しいものがないと、代替品がいかにすばらしいものであったとしてもがっかりする。
これを「生パスタの法則」と命名しました。
例えば、デザイナーがお客からのオリエンがあって提案するときに、もともとお客が求めているであろう案ではなくて、別の切り口のデザイナー自身がベストであろうと思う代替案だけを持って行って、お客からすごく曇った顔をされるシーンって想像できますよね。
ポスターのオリエンしてるのに、キャンペーンの提案してきやがった的な。
そうそれが生パスタの法則です。
「スパゲッティもあるけど、生パスタもあるよ。」
これが正解です。