カレッタ汐留のイルミネーションです。表参道然り、六本木ヒルズ然り、この手のイルミネーションを見かけると、はぁ年の瀬かあという気分になりますね。

イルミネーションなるものは、そんなに歴史あるものではないのでしょうけど、ぼくら東京に暮らす人々にとってはすっかり冬の風物詩になりましたね。

現代の日本人の季節観は、昔の人のそれにくらべて希薄だということを良く聞きます。昔の人は、二十四節季七十二侯というように四季をさらに細分化した季節感を持ち合わせてきたのに、現代人ときたら四季すらピンと来てないのではないか?みたいな話ですね。
食べものにしたって、養殖だのビニール栽培だなんだと、昔は一時期にしか食べることができなかった食材が、年中食べられるようになっていたりします。旬な食材とは名ばかりのものも多く食卓に季節観みたいなものを見いだし辛くなっています。

でも、我々現代人も昔の人が持ち合わせていない季節観みたいなものが、意外とあるのだなと思ったりもします。

先に書いた冬のイルミネーションもそうですが、春先の花粉とか、夏のゲリラ豪雨とかね。

だから、昔はよかったと嘆くだけでなく、今の季節を楽しむ姿勢みたいなものは失わずにいたいなと思ったりもします。

風土から生まれる季節を愛でる感性が、日本人の美意識の源泉になっていると言われてますしね。