油長酒蔵の「鷹長」です。購入時から酒屋の人に普通の酒でないからねと念を押されはしたものの、避けては通れぬ道ではありました。油長酒蔵といえば、勝手にファンクラブを作りたいくらいに大好きな「風の森」を醸す酒蔵です。その酒蔵が作る酒だもの、なんと言われようと清濁あわせ飲んでみせるという決意ではいました。

このお酒は菩提酛といわれる酒母の一種を用いて製造されます。平安時代に行われていた伝統的な製造方法であり、日本で最初の清酒がこの製法だったという説もあるそうです。ですから、文化継承的な意味あいが非常に強いお酒でもあります。味は二の次かもしれません。昔の人はこんな味のお酒飲んでたんだぁという気持ちで飲むものであって、さあ美味い酒飲むぞ~と言って飲むのものじゃないですね。甘酸っぱい。日本酒というジャンルでぼくが今まで飲んだ中で一番酸っぱいかもしれません。ちょっと面喰らいました。

今話題のボブ・ディランの逸話を思い出しました。もともとフォークシンガーだったボブ・ディランですが、フォークフェスにエレキギター持って登場したらファンからブーイングを浴びまくるという有名な話があります。そりゃあフォークファンからしたら、いつものフォーク演ってくれよって話ですよね。

ということで、何が言いたいか?というと、ぼくは風の森が大好きだってことでした。