大道通長安(だいどうちょうあんにつうず)という禅語があります。これは、人生の大きな岐路を前にすることはあるけども、どの道を選んだとしても幸せに通じているという意味を表しているそうです。
これは、のんきに生きろ!ということではなくて、どの道を行くとしてもそれが間違いではなかったことになるように生きろ!ということなのです。つまり、どの道行っても努力しなさいよということなのです。
人生の節目節目で噛みしめたい言葉ですよね。
で、そういうありがたい禅語に接する度にいつも思うことがあります。それは、
「誰が言うか?」につきるよなぁ・・・
ということです。
そりゃ、悟りを開いちゃうような偉いお坊さんが言ってくれたら、「はい、そうですよね。」となりますが、そのへんのおじさんとかに同じこと言われてもどうにも響きませんよね?
なので、最近思うのは、お坊さんをプレゼンに連れてったらどうですかね?
「A案でもB案でも、御社の製品は絶対に売れます。大道通長安ですよ。」
とか、ぼくらが言っても出入り禁止になるだけですが、悟りを開いた偉いお坊さんが言ってくれたら、お得意先も
「ですよねぇ~」ってなると思うんです。
という冗談さておき、あらためて、
「誰が言うか?」
ここに広告のすべてが集約されている気がする今日この頃です。