たまに読み返しては、背筋を正す聖書みたいな本があります。
この本では、一見無駄かもしれないけど、あった方がいいものの例えとして、エビフライの尻尾を例にコピーライティングの極意が解説されます。

新潮社の広告コピー
「知性の差が顔に出るらしいよ・・・困ったね」

の「困ったね」の部分がエビフライの尻尾だと言います。コミュニケーションはシンプルであればあるほど伝達速度はあがるわけだから、広告のコピーとしては「知性の差が、顔に出る」の方が良いのでないか?と左脳派は考えます。
でも、エビフライは尻尾がないとウンコに見える。ぜんぜんうまそうに見えない。このコピーも同様に尻尾の部分があることで、よりおいしそうに機能しているというのです。

なるほど!と膝うちしながら、エビの尻尾の話で目からウロコが落ちるという、なんだかよくわからない気持ちになりました。

コピーライターの神様の本なので、多くのコピーライターや広告マンが読んでいる本だと思うのですが、ここに書かれていることの本質は、「商売」のことだと思うのですね。
広告関係の人だけでなくどんな商売の人であれ、未来を照らしてくれる、一家に一冊の聖書みたいな本だと思うのです。