谷川温泉、仙寿庵での夏休みが終わってしまいました。
昨晩は、別れ惜しさも手伝っての地酒三昧となりました。

このへんの地酒でいうと、やっぱり「谷川岳」でしょう。純米大吟醸をいただきました。谷川岳の雄大な自然と清らかな湧き水を想起させるような、力強い旨みとふくよかな香りをあわせもったとても美味しいお酒です。

これより美味しい酒があるのか?と言えば、それはあるのかもしれません。
ただし、この場所で飲むこれ以上に美味しい酒があるのか?と言われれば、無いかもねと思うわけです。

谷川岳を望む温泉宿で、まさに「谷川岳」を飲むというのは、なかなかできるものではありません。
このお酒はくせのないキレイな味のお酒なわけですが、そのくせのなさが夏休みの最後の夜を一層はかなく切ないものにさせるのです。
東京の地酒を置いているお蕎麦屋さんで、この「谷川岳」を見かけたことはありますが、そこで飲む酒とはやっぱり別物なのです。

身も蓋もないことを言っちゃいますと……
ぼくが飲んでるのは酒でなく、もはやドラマなのです。
酒に酔っているのでなく、ドラマに酔っているのです。

という流れでの地酒三昧。「大盃」「左大臣」「誉国光」「利根錦」と群馬のお酒をいただきました。お酒との出会いも一期一会なんだよなぁと思いつつ、ありがたくいただきました。