我々アラフォー世代にとって、新宿のビームスと言えば、ファッションの聖地である。今の若者にとってはどうなのか?は知りませんが、この歌舞伎町、どちらかというといかがわしいピンクな印象の強い街新宿に燦然と輝くオシャレタワーが突然出現したのです。当時のぼくは熱狂しました。BEAMSで洋服を買って、ディスクユニオンで洋楽のCDを買って、桂花ラーメンでターロー麺を食って、お腹一杯、胸一杯で帰路につくというのが黄金フルコースでした。ぼくの青春でした。

ビームスのあのオレンジの色のビニールの買い物バッグと、ディスクユニオンの黒いビニール袋を持っているのが20年前の大学生のステータスでした。

今でもあの時の誇らしい気持ちを思い出すたびに、少し気恥ずかしい気持ちになります。

さて、そんなBEAMSの前を歩いていたら、何やら店の雰囲気が違います。なんだかジャパンです。どうやら、日本文化に焦点をあわせて、キュレーションする企画展?というか企画店みたいなことをやっていました。

BEAMSに行って、日本文化に触れて、若者が誇らしい気持ちになる。いいじゃないですか。

こんなところにも、オリンピックに向けて国威発揚の空気がジワジワとひろがっていることが見て取れるのです。