森山大道の東京 ongoing@東京都写真美術館

に一家揃って行ってきました。
家族での外出は、3か月ぶり?4か月ぶり?とにかく久しぶりのお出かけです。

鬼才森山大道の切り取る東京の風景を、東京に住む我々が数か月ぶりに外出して見に行くという意味性において、これ以上にコロナ自粛後の復帰第一弾として相応しい展覧会がありましょうか?

とにもかくにも久しぶりの展覧会、アフターコロナのかたちをいろいろ初体験することになりました。
展覧会入口では、手に消毒液の塗布を義務付けられます。おでこに体温計をかざして検温もされます。
美術館のスタッフの方々は全員、フェースガードにゴム手袋。エレベーターは4人が定員です。

展示された作品以前に、美術館の運営そのものに非日常を体験するという、なんとも不思議な感覚です。

さて肝心の展示についてですが、「アレ、ブレ、ボケ」と形容された昔の作品の迫力もさることながら、近年のピントぱっきり、構図ばっちしの写真も問答無用にかっこいい!

東京の得体のしれないエネルギーが、むんむんと会場中に充満しています。
きれいなだけでなく、汚い部分も含めてこれが東京だ!という問答無用の森山大道の世界観にゾクゾクとします。

多感な小学生の娘は、よくも悪くもいろんなものを感じ取ってか、気分が悪くなってしまったようで、鑑賞後はぐったりしてしまいました。

娘よ。君が住んでる世界は、そんな場所なんだよ。コロナがあろうとなかろうと、そんな世界で生きていかないといけないのだよ。と思う今日この頃です。