Jリーグ2ndステージ第12節ホーム VS 浦和レッズ@味の素スタジアム

裏目るとは、このことか……というお手本のような試合でした。1-3の見事な逆転負け。

メシマズとはこのことか……というお手本のような試合でもありました。

前半は見事な出来でした。4-2-3-1とも4-4-2ともとれる流動的なフォーメーションで、前田と東のチェイシングからはじまるゲーゲンプレッシングでことごとくボールを奪取して、そこからのショートカウンターを幾度となく繰り出していました。それは、ハメゲーと言って良いほど上手いことはめていたわけで、今日は行けるぞ!と確信した前半でありました。この時はその後のまさかの展開を知る由もありませんでした。

――裏目りは、前半終了したところから始まりました。

ついつい油断したぼくは、前半終了直後の混み合うトイレを避け、後半開始直前にのんびりとトイレに向かったのです。

用をたすと同時に大歓声。森重が後半開始直後に先制ゴールをたたき込んだのです!

ぼくがスタジアムに戻るとリプレイがちょうど終了したところで、どよめくスタンドとは裏腹にどんなゴールかもわかりませんでした。(どうやらPKだったようです。)

試合はそこから膠着状態が続きます。前半から続く相変わらずのバランスの良い守備は機能しているようでもありました。

そんな中、後半12分早くも篠田監督が動きます。河野OUT 丸山IN !

ハイプレス戦法もここまでか!?ゲーゲンプレッシングの第二波としてガンガンプレスをかけていた河野ですが、さすがに最後まで持たないですよね。あれ?でも引いて守りを固めるには早すじゃない?まだ後半十二分だし……。

いや、むしろ予定通りというべきか。思えばポポビッチにしろ、マッシモにしろ浦和の変則3トップというかWBを含めた5トップ対策として、一対一で人をつけるミラーリンング戦法が常套手段でした。ポポ&マッシモのもとでコーチを務め薫陶を授かった篠田監督のことですから、今日だって初っ端からそうくるかもなと思っていたくらいでしたので、ゲーゲンプレッシング戦法の方がむしろ奇策だったわけです。

勝負師として、奇策をばっちり当ててリードしたところで平常運転に戻したということになります。
この采配がばっちり決まれば、稀代の名将の誕生やー!と崇めずにはいられないところでした。

が……

裏目りました。
そうそう上手くは行かないですね。

その後、中島翔哉OUT 高橋秀人IN。

はい!また裏目!!

という悲しい結末を迎えましたが、まぁしようがないですね。

結果はこうですが、勝負師篠田の片鱗を見れたということで、良しとしましょうよ。
敗北したことは残念ですが、プロレス的には満点じゃないでしょうか。サッカーというゲームの機微を存分に味あわせてもらえるナイスエンターテイメントでした。

そして、このドラマはまだ続きます。そうルヴァンカップ準決勝での浦和との再戦です。ここで勝利をおさめれば、今日の日の敗北を帳消しにして余りある展開ではないでしょうか?

むしろ今日の敗北があってこその蜜の味!いざ、出陣だ!