はじまり、美の饗宴
すばらしき大原美術館コレクション
@新国立美術館

倉敷の大富豪、大原孫三郎が設立した大原美術館のコレクション展が東京六本木の新国立美術館で開催されました。
大原孫三郎という人物は、クラレや中国銀行といった大企業の社長を歴任した大財閥の主であります。孫三郎自身がパトロンしていた洋画家・児島虎次郎に託して収集された古今東西のお宝がずらりとコレクションされています。

ぼくは、この手の大金持ちのお宝ご開陳系の展覧会が大好きです。特にこれといったテーマがなく、 エル・グレコの宗教画があり、印象派のモネの睡蓮があったかと思えば、芹沢銈介とか棟方志功の版画が続いて、お次はジャクソンポロックが出てきます。西洋と東洋の美術のごった煮にお腹いっぱいになります。

テーマを定めて掘り下げるようなキュレーションの効いた展覧会はそれはそれで良いと思うのですが、たまにはこういう何でもありの展覧会も無性に見たくなります。美しいものは美しいわけで、それを変にキュレーションの視点でカテゴライズする必要なんてないのではないか?とか思ったりすることもたまにあります。

お鮨は大好物なのだけど、たまにはホテルのビュッフェみたいなものも、とてもアガるのです。そんな心持ちに似ています。