焼きおにぎりの上に生うにが乗っています。通称うにぎりです。

焼きおにぎりだけでも美味しいのに、生うにがプラスオンされるわけですから、不味いわけがありません。

でも、この料理はすごい損をしている気がするのです。
焼きおにぎりに、生うにだと?というド派手な風貌にも関わらず、その味が実に予定調和なのです。1+1が3にも4にもなるような期待をさせつつ、普通に2でしたという感じなのです。勝手にこっちが期待してるだけなのですが、どこか残念な気持ちになってしまいます。

この辺のプレゼンテーションは、食べ物に限らず、ビジネスでも常に意識しないといけないぞと思ったりするわけです。

自分にしろ、自分が売ろうとする商品にしろ、ついつい大きく見せようとしてしまうのが人情です。実態以上の印象を与えようと躍起になります。でもそれは実は逆効果なのだと40過ぎてようやく気づきました。

等身大の自分であるべきだし、もっと言うと等身大の自分よりも、さらに過小評価した自分を見せる方が得だぞと。どうせゴールが同じならスタート地点もなるべく低いところから始めた方が達成感は大きいぞと。

な~んて小賢しいことを、このとても美味しい「うにぎり」を食べながら思うのでありました。