平穏な三が日を過ごしています。

どうせだからとことん平穏にすごそうと思い、羽子板や折り紙なんかをやりました。

我ながらなんという贅沢な時間の使い方でしょうか。普段は空き時間があったとしたら、本読んだり、展覧会行ったり、映画観たり何かしら自分の身になるようなことをやろうやろうと考えてしまいがちです。歳をとってからますますそんな気持ちになります。なにしろ時間がもったいない。年々時間の価値が上がっていきます。

羽子板と折り紙。普段なら絶対に選ばないであろう選択肢です。羽子板や折り紙が上手にできたからといって何の得にもなりません。ぼくの人生においてまったく意味のない行為のようにも思えます。
ただ、やるからにはどうしてもその行為に何かしら意味を見出そうとしてしまいます。羽子板をやりながら、これは運動不足になりがちな年末年始にあって良い運動になるのではないか?とか。折り紙をやりながら、手先を使うことで今まで使われることのなかった部分の脳が活性化されて頭がよくなるのではないか?とか。

いかん、いかん……そんな小賢しい利点を求めてはいけません。ただただ楽しむという贅沢な時間を過ごそうとしているのだから、と思い直します。

と、平穏と煩悩との間を行ったり来たりしながら、平穏な正月を過ごしました。平和っていいなあ。