広尾にある東京フロインドリーブのクッキーをいただきました。

パッケージがかわいいです。質実剛健というドイツのイメージも、こういう日本語書体とあわさるとどこか温かみのあるクラフトなイメージなります。

このお店は、神戸にある老舗パン屋さんフロインドリーブの姉妹店だそうです。その本家フロインドリーブですが、なんとNHKの朝ドラのモデルにもなった有名店だそうです。
ドイツ人のパン職人フロインドリーブさんという方が、第一次世界大戦時に捕虜になり日本にやってきたと。戦後も日本に留まり、日本人妻をめとり、神戸の地にベーカリーを開店したというお話だそうです。

最初に神戸で開業されたのが1924年とのことですから、創業90年以上の相当な歴史あるパン屋さんです。

そんな源流からなる東京フロインドリーブさんのクッキーですが、これがまた質実剛健。蓋をあけると10種類くらいのクッキーがぎゅうぎゅうに箱詰めされた風貌は圧巻です。
10種類のクッキーは、味や形はそれぞれに違うのですが、粉とバターと砂糖で作った焼き菓子ということ以外にもどこか共通したものを感じます。

その共通するものとは何なのか?はたと気づきます。これがゲルマン魂ってやつではないかと。

戦争捕虜になりながらも、敵国の地で事業を立ち上げ成し遂げる。その不屈の魂がこのクッキーには今もなお宿っているのです。

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