奇跡のりんごをおすそわけでいただきました。

数年前に映画化もされていましたのでご存知の方も多いかもしれません。それまで不可能と言われてきた無農薬でのりんご栽培に成功したのが、奇跡といわれる所以です。

どのようにして奇跡が現実になったのかは、よくわかりませんが、とにかくありがたいものであることは間違いないようです。

普段、りんごをあまり食べないものですから、どう味が違うのかを比べるために、近所のスーパーで普通のふじりんごを買ってきまして「利きりんご」をすることにしました。冒頭の写真の向かって左が奇跡のりんご、右が普通のふじりんごです。

まず見た目がぜんぜん違いますね。奇跡のりんごの方がかなり小ぶりです。形もいびつで表面に細かい傷のようなものも無数に見られます。一方、ふじりんごの方はかなり大ぶりできれいなカタチで傷もありません。健康優良児と言った感じです。

味もまたぜんぜん違います。奇跡のりんごの方が酸味がかなりたっています。酸味と甘みのバランスが絶妙で実もぎゅっとつまった印象です。一方、ふじりんごの方は、酸味よりも甘味が勝った印象で、食感はシャクシャクといったいつものりんごの感じです。

どっちが美味いか?

奇跡のりんごは、昔のりんごはこんな味がしたという人もいるくらいで、自然の滋味をいただいているという感動があります。ふじりんごの方も、品種改良の末に生まれた努力の結晶と考えると、この甘さはこれはこれで感動的な意味合いを帯びてきます。

正直なところをいうと、どっちも美味しかったです。
でもあえて優劣をつけろと言われるならば、奇跡のりんごの圧勝です。奇跡のりんごはいただきものだからです。
心づかいに勝る美味しさはないでしょう。