朝起きると雪が降っています。雪の朝にドキドキしなくなってから久しいですが、子供たちは嬉々として学校に向かいました。

それにしてもいきなりですよね。ニュースによると11月に東京で積雪が観測されるのは史上初とのことです。こういう変則的な天気の時に思い出すのは、「風が吹くと桶屋が儲かる」という言葉です。

これは株屋さんの間でよく使われる格言です。株価というのは、世の中の出来事から連想して買われるということを意味しています。それも、すぐに思いつくような連想では、みんなが買ってしまい自分が買う時には株価が上がってしまっていますので、連想に連想をつなげてまだみんなが気づいていないであろう株を発見することに意味があります。

ちなみに「風が吹くと桶屋が儲かる」の場合は……
風が吹く→砂埃が増える→目を病む人が増える→失明すれば音楽で生計を立てようとする→三味線を習う人が増える→三味線の胴に張る猫の皮の需要が増える→猫の数が減少する→猫が捕まえる鼠の数が増える→
鼠は桶をかじるから桶がよく売れる→桶屋が儲かる!
ということだそうです。
どんだけ連想してるんだよというところではありますね。風が吹くと眼医者が儲かるくらいなら、まだピンときますが、そんなにすぐに思いつくようなものではダメだということなのでしょう。

株式投資に限らず目の前の事象から別の結論を見出すという能力は、あらゆるビジネスに通用する能力ではないでしょうか。たぶん素晴らしい経営者というのは、同じ事象を前にしても2手も3手も先の未来を想像しているのでしょう。

それにこうした能力は、ひょっとしたら普段の生活にだって応用できるかもしれません。

最近、なんだか晩御飯のおかずの数が減った→食費が減る→衣料品の出費が増える→妻がおしゃれに目覚める→きれいになる→外出したくなる→人に会う機会が増える→ちやほやされる→浮気に走る!

「おかずが減ると妻が浮気に走る」

みたいな想像力を発揮することで、未然に危機を回避することができるかもしれません。