Jリーグ２ndステージ第14節アウェイ VS サンフレッチェ広島＠エディオンスタジアム

ＴＶ観戦です。今シーズンのリーグ戦は、もうプレイオフ進出への望み無し。いかに良い内容でルヴァンカップにつなげるかが課題になります。

図らずも来週水曜日に控えるルヴァンカップ準決勝第一戦の相手は浦和レッズ。現在の広島のシステムの礎を築いたのは、浦和の現監督ペトロヴィッチその人です。両チームとも、3－4－2－1という超変則システムをベースにしています。攻撃時のビルトアップ時にはボランチが最終ラインに加わり、ＷＢが前線に張り出して5トップのようなカタチになるそのシステムをどう封じるのかが見どころであり、次週に向けた恰好の練習相手であるとも言えるのです。

我がＦＣ東京軍は、4-2-3-1 とも4-4-2とも取れるシステムで臨みます。平山が久々の先発です。前節途中交代で結果を出したとはいえ、守備には若干の不安が残ります。ただ、ここはやはりルヴァンカップへ向けて、ベテラン前田の温存という意味あいが強いのでしょう。

ペドロヴィッチ仕込みの3-4-2-1を封じるための作戦としては、平山と東の前線からのチェイシングによりサイドを限定し、中盤4枚でスペースを絞ります。相手の逆サイドＷＢは一枚余るかたちになりますが、もしそちらに展開されてしまった場合は中盤が横スライドで対応する形になります。ですから中盤の守備にかなり運動量が求められます。

篠田東京のここのところの課題は、終盤にガクッと運動量が落ちたときにどう試合を締めるかということです。特に攻撃面では絶大な信頼感を誇る田邊草民、梶山のボランチコンビの足が止まる終盤をどう修正するのか？にぼくは注目していました。

ところが、前半終了間際に恐らく篠田監督にとっても当初のプランが崩れます。まさかの徳永の負傷交代です。

これは痛い！！本当に痛い！！何しろ痛い！！！

終盤の運動量が落ちる中盤の交代が鍵になるところを、ＳＢを交代しなければならないことはもちろんですが、そんなことよりもむしろ来週ルヴァンカップどうすんじゃい？？

日本代表で森重、丸山のＣＢ2枚も抜かれるんですよ。さらに徳永まで負傷欠場だと！？最終ラインはどうなるのでしょうか？
小川-吉本-高橋-室屋でしょうか？それとも室屋-吉本-高橋-橋本でしょうか？まさかの水沼サイドバックもまたやるの？
これはかなり厳しい台所事情になってきましたよ。でも、こうした苦しい状況に踏ん張らずして優勝が見えてくることはありません。ここで踏ん張ってこそチームの成長もあるのです。そう信じて応援あるのみなんですけどね。

この試合注目していたボランチ2枚、田邊、梶山共に終盤ヘロヘロになりながらも走り切りましたね。徳永負傷で途中交代の時点で、今日は最後まで行くぞと腹はくくっていたことでしょう。

そして、中島翔哉。90分走り切ってか～ら～の～ロスタイム劇的弾！！1-0の大勝利！
試合を通して一対一でのボールロストも何度かあっただけに、最後の最後にスカッとさせてくれました。バイタルでバーンズとのワンツーからディフェンダーを見事なステップでかわして右足一閃、ゴールネットに突き刺さしました。
それにしても、左サイドのバイタルエリアはもはや「ショーヤゾーン」と言っても良いのではないでしょうか？わかっていても止められない。しかも、90分超えてロスタイムに入っても破壊力が衰えないのですから、相手ディフェンダーからしたら悪夢としか言いようがないですね。

敵にしたら悪魔のような存在ですが、味方にしたらこれほど頼もしい男はいないです。ルヴァンカップの準決勝の浦和戦でも頼りにしていいですか！？

 

by nonko