JリーグFC東京 VS 浦和戦は、とてもメシマズな試合内容でした。ライバルチームにホームで先制しながら、逃げ切りのための守備的な戦術変更を機に逆転されるという展開は、思い出すだけで飯がまずくなります。

そんな意気消沈な帰り道、せめてウマいものでも食べれば、メシウマにならずともプラマイゼロくらいにはなるのでないか?そんな思いもあり、新宿の「鳥茂」さんによりました。

ぼくはこのお店が好きです。いろんな意味で天邪鬼なんですよね。
まず店名がそれを象徴しています。串焼きの店で、店名が「鳥茂」なのに鶏肉が出てこないんですよ。豚と牛のオンパレードです。なんという天邪鬼!なんというへそ曲がり!

他では食べることのできない内臓系の珍しい部位の焼き物や刺身を提供してくれます。それらはもちろん美味しいのですが、ぼくは牛のステーキ系の串が出色だと思っています。ハラミ、サーロイン、ヒレといった部位を最高の焼き具合で提供してくれます。炭火の串焼きの技術で最高のステーキを焼いちゃえという発想が天邪鬼なわけです。そして本当に美味しい。

このレベルの食べ物屋だと普通サービスにもそれなりに緊張感がありますが、このお店はとても大らかです。料理がなかなか出てこないよ!という声がどこかの席から聞こえてきたかと思えば、じゃんじゃん出過ぎてテーブルいっぱいに料理出過ぎて、早すぎ!という声がたまに聞こえてきたりします。同じものをさっき食べたーとか、飲み物がぜんぜんこないよーとかもざらです。ぼくはこのへんの大らかさが、逆に肩ひじ張らずにいいのかもしれないなと思ったりしています。そうこのお店はサービス面でも天邪鬼なのです。

何はともあれ非常にメシマズな試合後でしたが、マイナスからプラ転してあまりあるメシウマな晩御飯になりました。
ごちそうさまでした。