「村上隆の五百羅漢図展」
@森美術館

昨年の11月に行ってきました「村上隆の五百羅漢図展」。行った展覧会の図録は必ず入手することにしているのですが、その制作が間に合っていなかったらしく、展覧会当日に購入することができませんでした。
本来あるはずのものがそこに無いという喪失感に悶々と過ごしておりました。

そんなおり、今日うちの奥さんが、友人とこの展覧会に行ってくると言うので、ついでにこの図録を買ってきてもらいました。無事、図録が我が家に到着し、ようやく気分も晴れ晴れです。ボケなんて言ってごめんなさい。

さて、この展覧会の話も少々。数年前に狩野一信の五百羅漢図を先に見ていましてその衝撃たるやハンパありませんでしたので、その焼き直しであろう今回の展覧会は果たしてどうかなぁ?と内心懐疑的なところもありました。
しかし、そこは村上隆、こう来ましたか。
巨大絵画のスケール感たるや圧巻でしたね。でかい。とにかくでかい。あんぐりです。
でかいでかいでかいと、しつこいくらいに言いますが、このでかさにこそ重要なテーマが潜んでいると思うのです。

 

村上隆の五百羅漢図

デカい!このパノラマ!

 

それにしても、村上隆氏の指揮の下、たくさんのスタッフが集められこの大作を制作したそうですが、こんなものを作る現場は、いろんな意味で地獄のように大変だったろうなぁと想像して少し気持ちが悪くなりました。

羅漢って要するに仏道の修行僧のことですが、この絵を一心不乱に描いた方々の姿は、煩悩を捨て去ろうと修行に励む羅漢そのものであったように思います。

図録も、展覧会開催から大分遅れての完成ということだし、こっちも大変だったんだろうなぁ……。
ありがたや、ありがたや。

 

村上隆様 指示書 「指示書どおりヤレ!ボケ!」と書いてあります。

制作過程の指示書なども展示されていました。「指示書どおりヤレ!ボケ!」と書いてあります。