Jリーグ2ndステージ第8節ホーム VS ヴィッセル神戸 @ノエビアスタジアム

TV観戦です。前節、命名しましたシャナビ・ソータン(田邊草民)とノシャビ・アロンソ(野澤英之)が今節はスタメンです。
この二人の中盤は攻撃にリズムが生まれとにかく楽しいのですが、守備力に一抹の不安を抱えることも確かです。攻撃だけではダメってことはわかっているけれども、ついついその魅力に手を出さずにはいられない、そんな選手たちではあります。
城福監督時代にもムリキ&バーンズの2トップの時に同じジレンマに直面しました。結局城福監督は攻撃力という禁断の果実の魅力に抗えず、ムリキ&バーンズと心中するかたちで解任されていきました。

さて、今節の篠田トーキョウ、結果はどうでるでしょうか?

前田の通算150ゴールの起点となったのは、ノシャビ・アロンソ(野澤英之)。ムリキがハーフウェイラインあたりでボールを持つとスペースに飛び出す。ボールを受けてからタメをつくり中央にクロスと見せかけてノールックで再びにムリキにリターン。TVの前でぼくも敵DFと一緒に逆をとられる見事なパスでありました。サイドをえぐったムリキがマイナスのクロス。前田がドンぴしゃのボレーでゴール!!
それにしても、ノシャビ・アロンソ(野澤英之)、なんで今まで試合に出られなかったのでしょうか?FC東京七不思議の一つに数えられますよ。ボランチ人員で言いますと、今シーズン、米本拓司、橋本拳人、高橋秀人、シャナビ・ソータン(田邊草民)、ハ・デソン、梶山陽平、羽生先輩と来て、その次の8番手ですからね。

何はともあれ、ノシャビ・アロンソ(野澤英之)、末恐ろしい才能が開花してしまったものよ。

課題の守備もこれといった穴はみせずに、むしろノシャビ・アロンソ(野澤英之)とシャナビ・ソータン(田邊草民)とのダブルボランチが中盤センターを完璧にシャットアウトする見事な出来でした。

……というのは、前半までの話。

ガス欠。
(東京ガスが大スポンサー様なのに!)

後半はまったく違うチームになってしまいました。いい距離感で守備に攻撃に躍動していた中盤が後半はまったく機能しませんでした。
ボランチ経由でいいリズムでボールを動かすことが、目に見えて少なくなり、悪いボールの取られ方をするので最終ラインもずるずると下がることになりスペースが生まれ、そこをまたつかれるという悪循環に陥りました。
相手のサイド攻撃にも厳しくよせることができないので、いいボールをゴール前にポンポンといいように供給されてゴールを奪われてしましました。
気づけばあっという間に1-4という大差のスコアに。

真夏の90分ってやっぱりきついんですね。ノシャビ・アロンソ(野澤英之)やシャナビ・ソータン(田邊草民)だけでなく、河野も東も前田も丸山もみんな足がとまっちゃいましたもんね。ノシャビ・アロンソ(野澤英之)と丸山に関しては熱中症だそうな。

今日の後半は、ノシャビ・アロンソ(野澤英之)にとって、とてもしょっぱい試合になってしまいたました。でもぼくはこう言いたい。

ノシャビ・アロンソを信じる、と。

彼が中盤でゲームを作ることができる数少ないタレントであることは間違いありません。彼のプレーを見るにつけぼくはいつもオーケストラの指揮者を想像しています。小澤征爾がコンサートホールでタクトを振り演奏をコントロールして壮大な世界観を表現するように、ノシャビ・アロンソ(野澤英之)もまたピッチでゲームをコントロールしリズムを創りだしスペクタルなサッカー観を表現するのです。

彼は将来、東京の中盤はもちろんのこと、日本の中盤を背負って立つ男に成長するポテンシャルを十分にもっていると思っています。
東京のノシャビ・アロンソ(野澤英之)から日本のノシャビ・アロンソ(野澤英之)へ。
そう期待せずにはいられないのです。