青森が生んだスーパースターといえば、音楽界からは吉幾三さん、現代アート界からは奈良美智さん、日本酒界からは田酒さんと言ってもいいでしょう。田んぼの酒と書いて「でんしゅ」と読みます。

本日いただいたこの「田酒 百四拾 純米大吟醸」は、まさに青森の地酒中の地酒と言っても過言ではない存在です。

そもそも田酒とは、田んぼから生まれる酒、つまり米だけを原材料とし、醸造アルコールなども添加しない純米酒であり、青森の大地から生まれる酒ということを打ちだしたブランドです。

この「田酒 百四拾 純米大吟醸」は、青森県奨励の県産酒造好適米 “華想い” を使用し、麹米・掛米すべてにこの “華想い” を用いています。

日本酒って意外と、米を余所の土地から持ってきて作る蔵も多かったりしますので、すべてを青森県産の材料で作られるこの「田酒 百四拾 純米大吟醸」は、まさしく青森の大地の恵みというべき酒なのです。

ラベルにある「百四拾」とは、“華想い”と命名される前の県農業試験場系統名「青系酒140号」に由来しているそうです。007(ダブルオーセブン)みたいなコードネームがかっけーです。

で、この田酒のお味の方なのですが、その華やかな香りと円やかなふくらみのある力強い味わいは、セクシーでありながら人間味あふれ強くたくましいジェームス・ボンドのようでもあります。
ズキューン!とやられてしまいました。

本日お邪魔したのは、新宿の日本酒居酒屋「頑固おやじ」さん。
マニアックな日本酒居酒屋は、新宿にも何軒かありますが、ここは十四代とか、磯自慢とか、田酒とかいわゆる銘酒中の銘酒がいろいろいただけるのが良いと思います。

ここで飲んでか~ら~の~、近所の「慎」のさぬきうどんで〆るというフルコンボはなかなかな破壊力だと思いますよ。

 

磯自慢

磯自慢 純米大吟醸 ブルーボトル

 

十四代

十四代 中取り大吟醸 播州山田錦