うちの娘ときたら夏休みの一週目にも関わらずすべての宿題を終わらせてしまいました。
恐るべき小学3年生です。

ぼくにとっての夏休みの宿題といえば、最後の3日間くらいに絶望的な気持ちになりながら半泣きでやるものというものでありました。

他に楽しいことがいくらでもあって、遊んでも遊んでも時間が足りなくなるくらい遊びまくって、食っちゃ寝ての繰り返し。夏休みサイコ-!とハイテンションで過ごしたあげくの地獄行きというのがお決まりのコースでした。

なんで、もっと計画的にやっておかなかったんだよという自省もそこそこに、どうして誰もやれって言ってくれなかったんだよ、おればっかりなんでこんな目にあわなければならないんだよ、とすぐに他人のせいにするダメな人間の典型でした。

仕事を計画的に前倒しで終わらせることの大切さを知ったのは、そこから30年くらい経ってからでしょうか。40歳にしてようやくその境地にたどり着きました。

「前倒し」。これがポイントだと思っています。いくら計画的であっても、それがギリギリカツカツの計画だと意味がないのです。予期せぬ何かが起きた時に破たんするような計画では、緊張がゆるむ時がありません。

前倒しすることの意味は、心に余裕が生まれることです。心に余裕が生まれると行動に自信が伴います。自信のある仕事は得てして良い仕事になるものです。

サッカー選手だってそうですよね。自信のある選手というのはいとも簡単にボールあやつり(あやつってるように見えて)、敵に対して威圧感をあたえます。一方、自信なさげな選手は時に凡ミスをしたり逆に相手を勢いづかせてしまうものです。
気持ちのありようが自分の技術にも相手の心にも作用しているのです。

ということで、今の私は「前倒し」至上主義者です。

で、せっかく前倒しもしたのにも関わらず、結局最後までこねくりまわしてギリギリまで粘ってるような人。これ自分もよくやりがちだったのですが、今となっては最も悪手だと思うのですよね。せっかく前倒したのに結局心に平穏が訪れることはありませし、結局はやっつけなんですもの。

粘りたいなら、その分もっと前倒せ。こう思うようになりました。

毎日更新しているこのブログも実は、数日分前倒して書きためているのはここだけの話です。