ぼくの青春の味と言えば、桂花ラーメンのターロー麺。20数年前、高校生のころ、はじめて食べた時の衝撃と言ったら・・・。何しろ、とんこつラーメンなんてまだ東京にほとんだなかった時代ですから、「なななな、なんじゃ?こりゃあああああ!!!!」ってなもんですよ。

大学生になってからの休みは、アルタの裏にモナコというパチンコ屋があって、そこで仲間と午前中だけ打ってから、ターロー麺を食っての解散というのが日課でした。あまりにも負けが込んだ日は、ターローをあきらめて普通の桂花ラーメンにしたもんですよ。

デートでも行ったなぁ。当時はこんなディープなラーメン屋さんを知ってるなんて素敵!ってなったものですよ。その彼女が今や妻ですよ。

社会人になってからも、終電間際に駆け込んでよく食べたものです。仕事の悩みだってターロー麺が忘れさせてくれました。当時は一人でラーメン食ってるのが少し気恥ずかしくて、そそくさと食べて足早に店をでてた自分が今思い出すとなんだか愛おしくすらありますよ。

いいときも、わるいときも、ターロー麺がいつもにそこにあったから、ぼくは救われた気がします。

ありがとう、ターロー麺。ありがとう桂花ラーメン。

なんで急にそんな気持ちになっているかというと、近所に支店ができたんですよね。

早速、妻と二人の娘を連れて行ってきました。

今時、味だけで言うともっとおいしいラーメン屋さんはいくらでもあったり、チェーン展開してるラーメン屋って時点で興ざめなんですが、こと桂花ラーメンに関しては、そんなことはどうでも良いんですよ。

なぜなら、それが青春の味ってやつだからです。