「同じことを100回聞かれても笑顔でお答えます。」
今年ここまでの、マイナンバーワンの広告コピーです。

ものがあふれ、広告があふれる今の時代、消費者に振り向いてもらうためにはインサイトを掘り当てることがとても重要と言われています。インサイトとは、「消費者のホンネ」と言われることが多いです。そのホンネに刺さる言葉で刺激されると、人はモノを買わずにはいられなくなります。

例えば、LOUIS VUITTONの例。伝説のボクサーモハメド・アリとその孫。写真はアニー・リーボヴィッツ。
この広告は、「人は、旅にでたい」「人は、伝統を継承したい」という2つのインサイトを刺激しているのです。

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©LOUIS VUITTON / http://www.vogue.co.jp/ より引用

ヴィトンの鞄を買ってもらいたい人がどんな人か?どんなインサイトを刺激すれば、それを実現できるのか?が高次元で計算しつくされているのです。

そして、このパソコン教室の看板。
ターゲットのおじいさん、おばあさん。パソコンやろうと思って家族に助けてもらったことはあったかもしれません。最初は丁寧に教えてくれた家族も次第に面倒になり、嫌な顔をするようになります。「何度言ったらわかるんだよ?」「教え方がわるいんじゃボケ!」「ボケはそっちだろ!ボケじじい!」みたいな会話がなされているかもしれません。そして、そんな家族の光景が今すごく多いのではないでしょうか?まさに現代社会の家族が抱える闇の一端です。

そんなところにこのキャッチコピーです。
「同じことを100回聞かれても笑顔で答えます。」

どんなインサイトを刺激すれば、広告が機能するのか?が高次元に計算されたコピーだと思いませんか?