今日のランチは、麻布十番の四川料理「飄香(ぴゃおしゃん)」。
エビチリ史上最強の一皿と出会いました。
メニューによると「天使のエビのサクサク揚げ 唐辛子のピクルスと青豌豆のソース」という料理名です。

これをエビチリと称していいものか?というご指摘はあるかもしれません。

しかしそもそも、エビチリなる料理は中国に存在せず、日本で独自に進化を遂げた料理とされています。一説では、陳建民(陳健一の父)が、四川料理の乾焼蝦仁(ガンシャオシャーレン)という料理を元に、日本人の口にあうように考案したものとされているようです。

もともと中国にはなかったものを勝手に作ったという、その成り立ちから言って定義がファジーな食べ物ではありますが、「四川の海老料理を元に、日本人の口にあうように考案したもの」という定義においては、この料理もまったくもってエビチリであると言えるのではないでしょうか?

要するにここで何をぼくが言いたいのか?というと、これマジでうまかったんですよ。ということです。

頭の先から、尻尾の先までサックサックでエビのぷりぷりと甘く香ばしい香りが、唐辛子とグリーンピースの辛みと酸味のアクセントが抜群にマッチしていて、この世のものとは思えないハーモニーを醸し出すのです。

天使のエビは、ニューカレドニアの方でとれる海老だそうです。ニューカレドニアと言えば、旅行パンフレットで「天国に一番近い島」でお馴染みですから、「この世のものとは思えない美味しさ」という表現も、あながちデタラメではないと思っていただけたら幸いです。