今日の晩御飯は、幡ヶ谷の中華の名店、龍口酒家です。シェフのお任せを頼むと、ストップがかかるまで延々と料理が出続けます。そのとき旬な食材をあの手この手で出してくれます。どれもウマすぎてついついストップをかけることができずに、腹いっぱいまで食べてしまい、ダイエットしてる人は若干後悔することになります。

で、このお任せコースで登場する料理ですが、いくら季節や内容が変わろうとも、変わらないものがあります。締めでいただく麺、リー麺です。

緑色のクロレラ麺に、自家製チャーシューやザーサイ、ネギを混ぜ合わせた冷たい麺です。
これがバカうまなのです。

映画や小説に例えるならば、丁寧に丁寧に紡いできた物語のラストシーンみたいなものなのです。このラストへ向かうために、途中綴られるストーリーや演出のすべてが必要であったように、コース料理のすべてはこのリー麺に向かって綴られるといっても過言ではないのです。

それくらい感動的なこのリー麺ですが、コースの締めとしてではなく単品で頼むことも可能です。

じゃあ、お手軽にリー麺だけ食べに行こうと思ったあなた!

ちょっと、待ってください。あなたは、映画のラストシーンだけ見ますか?小説を最後の数ページだけ読みますか?そんなことはしないでしょう。

コースの流れがあってのリー麺なのです。
ぜひお任せコースとあわせてリー麺をご堪能ください。