とらや赤坂本店の工事中の仮囲いです。

和菓子の見本帳(のようなもの)から抜粋したイラストだそうです。とてもキレイです。
村上隆とルイヴィトンのコラボのモノグラムを彷彿とさせます。

工事中のけっしてキレイでない外観を目隠しするだけでなく、和やかな気分にさせてくれます。
で、ここで重要なのが、とらやはここにいるよと存在感をさりげなくアピールしていること。

それをアピールするのに、「とらや本店改装中!乞う!ご期待!」みたいな張り紙があると興ざめなわけですよ。 徒然草の神無月のころなわけですよ。
(わびた情緒あふれる場所で、みかんの木に厳重に囲いがあって興ざめたというあの話)

このへんのセンスはさすがだなと。日本人の心の機微を理解しきっているからこそのコミュニケーションだと思うのです。

おいしいお菓子を今世に残すだけでなく、日本人の心の機微や美意識をしっかり伝える、そんな役目もとらやは担っているのだと思うのです。

ちょっと前に社長のあいさつがしみじみ泣けると話題になっていましたが、このへんもやっぱりさすがのセンスですよね。

https://www.toraya-group.co.jp/toraya/news/detail/?nid=76